CHILL OUTの新CM主題歌である、yonawoの新曲「Falling」。
CHILL OUTのCMに、今チルを奏でる気鋭バンドの筆頭格と言ってもいいyonawoが曲を書き下ろしている。
荒谷翔大(Vo)さん 、斉藤雄哉(Gt)さん、田中慧(Ba)さん、野元喬文(Dr)さんという福岡県出身の友人4人で結成された新世代バンド・yonawo。ロックにソウル、ヒップホップなど様々な音楽を吸収してそのエッセンスをポップスに落とし込んでいる。
yonawoにとっても初の地上波CMタイアップとなる「Falling」は、柔らかなアンサンブルと「愛しのあなたに落っこ“ちる”」といった言葉遊びが心地良い。

極上のベッドサイドミュージックを届けるyonawoにとって“チル”の効能とは、彼らから学ぶチルの極意とは──
──yonawoのクリエイティブにとって、チルがもたらすメリットはあるでしょうか?
斉藤:(チルは)メリットしかないですね(笑)。そもそも緊張してる瞬間があんまりないかな…?
荒谷:でもアイデア練ってる時とか、すごい入り込んでない?
斉藤:ああ、それはあるかもね。
荒谷:俺は、常にじゃなくても(作品の)どこかに遊び心を入れたくて。グッと入り込んで制作する瞬間もあるし、(自分のつくったものを)客観的に引いて見たい時には、チルな精神状態の方がいい。緊張と緩和、その緩和の時にチルが必要な感じはしますね。
田中:たしかに、俯瞰する時に落ち着いた精神状態は大事かも。音楽の場合だったら、そこからエラーを排除して別の展開に持っていくみたいなこともできるし。
野元:チルかあ……休むことって、シンプルに大事ですよね。一度リセットするというか。ゆっくり落ち着いて呼吸を整えることで、精神的にも体力的にも、パフォーマンスを向上できると思います。

──そんなyonawoの皆さんにとってのチルアイテムってありますか?
野元:僕が大好きな「CHILL OUT」以外ですよね(笑)?
──ここでは「CHILL OUT」以外でお願いします(笑)。
斉藤:チルアイテムかー……なんだろう?
田中:僕はお香を焚きます。匂いって結構自分に影響するなって思うので。
荒谷:俺はギターを弾くことかな。
野元:僕は、グミを食べることですね(笑)。
斉藤:俺はアイテムじゃないけど、のもっちゃんの存在(笑)。
荒谷:間違いない。のもっちゃんがチルだ(笑)。


yonawoメンバーそれぞれの、チルのスイッチを押す秘訣
──CMで使われるのは15秒ですが、まずCM用の15秒をつくってから曲を広げていく、みたいな手法ではなかったんですね。
荒谷 CM曲をつくるのが初めてだったんで一般的なやり方はわからないけど、僕らは普通に1曲つくってから、CM用にどこを切り取ろうか、みたいに決めましたね。
──いつ頃からつくってたんですか?
斉藤 2月の頭くらいからですね。
──改めて、CHILL OUTからCMタイアップ曲制作のオファーを受けた第一印象はどうでしたか?
野元 僕はCHILL OUTが大好きなので、めちゃくちゃ嬉しかったです。福岡にいた時によく通ってたスタジオで初めて飲んでからハマりました。ホントに、今も寝る前に毎晩飲んでます。
──へー。僕は寝つきが悪いので飲んでみようかな。
野元 オススメですよ。鎮静効果があるGABAが入ってるんですよ。味もすっきりしてて飲みやすい。あと、人間が調合したんじゃなくて、リラクゼーションの統計をとってAIが味をつくってるらしくて。
田中 めちゃくちゃ詳しい(笑)。
斉藤 熱量ヤバいね(笑)。
野元 ホントに好きだから(笑)。
野元 銭湯の後はコーヒー牛乳みたいなイメージあるじゃないですか。でも僕は風呂上がりのCHILL OUTをオススメしたい。世の中的にはエナジーが必要みたいな流れもあるけど、実はその逆というか。リラックスする瞬間こそクリエイティブになれると思う。
荒谷 「チル」の語源になってる「Chill Out」って、スラングで“たむろする”とか“遊ぶ”みたいな意味もあって。俺はリアルタイムで経験してないけど、前までは、仕事っていうととにかく根詰める美学を指していたと思う。でも現代は、その時代とも違うストレスがある。
だからこそ、自分のような仕事をする人間には遊び心が求められている気がするんです。それをみんな「チル」って表現してるんじゃないかな。俺自身もそういうものをつくりたいと思ってるし。
野元 きっと現在の「チル」に相当するものは昔もあったと思うんです。タバコとかお酒とか。そういう意味でCHILL OUTは人生のいろんな瞬間に一息いれるための最新アイテムなのかもしれないですよね。